まいにちトリップ

もはや旅ジャンキー? エリのブログ。トリップする日々を写真や動画や言葉でゆるりと綴っていきます。

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クーデターの色

お菓子のレシピという超平和な原稿を書いていたら、
ダンナが部屋に飛び込んできた。

「タイでクーデターあったの、知ってる?」

慌ててニュースを見ると、首相が国外に出ているすきに、
軍部が首相府やテレビ局を制圧したとのこと。

言っちゃ悪いが、こういうニュースを耳にすると、
世界が動いている瞬間を目の当たりにするようで、興奮する。

かつて、私もクーデターと言われる瞬間に遭遇したことがある。
フィリピンの大統領選挙でアキノ政権が誕生した時だ。
その当時、私は家族とともにフィリピンの首都マニラに住んでいた。

政権奪回の日、私と父は郊外に出かけていた。
なんだかマニラが大変なことになっているというドライバーの指摘で
慌ててマニラに戻る途中、公道を戦車が走っていた。
後にも先にも、公道を戦車が走っているのを見たのは、あの時だけだ。
戦車の上に乗った人は、みな楽しげに見えた。
アキノ政権を象徴する黄色いTシャツを着て、ピースサインをしていた。
「クーデターって、お祭りみたい」
――子供心にそう思ったのを覚えている。
無事に家にたどり着くと、母が真っ青な顔をしていて、
ちょっと気の毒だったが。

その後、政権が安定するまで、しばらく学校が休みになった。
突如として振ってわいた無期限の休みも、子供心に嬉しかった。
テレビのニュースは連日アキノ政権を支持する人々で
真っ黄色に染まった画面を映し出していた。
だから私にとって、黄色はクーデターの色だ。

それにしても、行くたびに変貌を遂げ、
すでに先進国に片足を突っ込んだかのように見える
大都会バンコクも、まだまだ発展途上なのだと思う。
いまだ武力や軍事力で政治が動く世界なのだ。
“微笑の国”と言われるタイだけど、
その底には劇辛料理を毎日食べ続ける人々ならではの、
底知れぬ激しさがある。

平和な解決を望みつつ、明日のニュースが気になって仕方ない。

タイ路上で干される唐辛子

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  1. 2006/09/20(水) 03:03:39|
  2. 海外の旅
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バスクとのランデブー

東から西へ、旅芸人さながらに取材しては移動し、
人に会っては飯を食い……という怒涛の旅が終わった。

仕事で行って初めて知ったことだが、
フランスでは英語の「ミーティング」のことを
「ランデブー」と言う。もちろんビジネスシーンでも
この言葉は日常的に使われていて、現地のコーディネーターさんも
「明日は○○○局のマダム・×××と3時から
ランデブーが予定されています」と澄ました顔でのたまう。
そのたびに私は「マダムとランデブーか」と内心密かに
プププーとしていたわけだが。

いやしかし、今回の旅は素晴らしいランデブーの繰り返しだった。
特にスペインと国境をまたぐバスク地方は、現地のドライバーさえ
「俺だって行ったことがない、フランスの一番奥地だよ」と
ウインクするほどのディープさで、どこに行っても
「日本から来たのか!」と感心してもらえた。
考えてみれば、フランス人がはるばるやってきて、
日本のアイヌやマタギ文化に触れるようなものかもしれない。

とにかくバスクは「!」と思うものに満ちていた。
アルプスの少女ハイジだって「こっちがいいかも」と
言い出しかねない奇跡的な景観の美しさ。
一口食べた瞬間、フォークを持ったまま
身をくねらせてしまうほどの
地元食のドラマチックなおいしさ。
方言のひとつではなく、れっきとしたひとつの言語として
存在しつづけるバスク語の呪文のような響き。
そして生き証人と言われるばあちゃんの、
シワの奥に隠された刺すような瞳の圧倒的な美しさ。

ディープでありながらどこかあっけらかんと明るいバスクの大地と
そこに生きる誇り高き人々とのランデブーは、
私のチャクラをじわじわと広げてくれた。

「フランスかあ…」なんて最初は
あんまり自信がなかった仕事だけど、
旅を終えたいま、自分の運命は
こうやって流れに乗っていくのがいいんだと、
妙な自信がむくむくと湧き起こっている。

バスク人


バスク家

  1. 2006/09/15(金) 13:33:30|
  2. 海外の旅
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パリの露出狂

隣ではしゃぎまくるフランス人の若者をよそに、
ミノムシみたいに毛布を体に巻きつけて、
沈み込むように寝こけていたら……

あっという間にパリに到着した。
「あれ、私、パリに来ちゃってるよ」――
それが、初めて街を歩いたときの素直な感想。
そう、私はいまパリにいる。

旅立つ前の私のモチベーションは、驚くほど低い。
出発するまでにアレやってコレやって……
なんてしていると、旅立つことに精一杯で、
その先のことなんてイメージする余裕はない。

それが、一歩空港を出たとたん、
どわーんと外国がやってくる。

足元は石畳。歩く人々の腰は20センチぐらい高い。
言葉はもちろん意味不明で、まるで音楽が
街中にあふれているかのような錯覚をおぼえる。
この瞬間のワクワク感は、何にも代えがたい。

「いやあ、いますぐ原稿書きたいって感じですね」。
そんなことを同行の編集者の方に言って、笑われた。
その瞬間の私は、まさしくドラッグが効いているような、
ぶっ飛んだ目をしていたと思う。

結局のところ、私は露出狂なのだ。
そもそも文章を書くなんてことは、
人前で素っ裸になるようなものだ。
かつて教室で自分の作文を声を出して読まされたときの
あの恥ずかしさを、私は日々繰り返している。

フランスに露出狂現る。
今回の旅のテーマはコレだな。
普通のパリ

  1. 2006/09/06(水) 02:18:41|
  2. 海外の旅
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首都高は赤じゅうたん

南仏に行っていたダンナが帰ってきた。
成田に到着する人がいると
私はお迎えに行くのが恒例になっている。
荷物の問題いかんより、気分の問題だ。
成田からの道は、絶対に首都高がいい。

「TOKYOだね!」。
レインボーブリッジを通り、お台場を見下ろすと、
旅人はみんなそう言う。
その後、東京タワーが現れ、
六本木ヒルズが現れ、渋谷のビルが現れて、
世田谷の我が家にたどり着く。

首都高は極上の赤じゅうたんだ。
特に夜、きらめく夜景を斜めに見ていると、
「ああ、東京もおもしろそう」って思えてくる。
旅の後、リフレッシュした気分で見るなら、なおさらだ。
このキラキラ感、ビルの間をすり抜ける感じは、
世界のどの都市でも味わえない。

「塩分がある草を食べて育った羊って知ってる?
それがさ、肉自体にちょっぴり塩味がして、
むちゃくちゃウマかったんだって!」
そんな土産話を羊のようにメーメー言いながら、
ダンナはゴキゲン顔でTOKYOを眺めていた。

夜景好き

  1. 2006/09/01(金) 03:30:37|
  2. 日々の旅
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プロフィール

松岡絵里

Author:松岡絵里
あっちをフラフラ、こっちをフラフラ。
基本的に「毎日が旅」なスタンスです。
でもって記念写真を撮るのが好き。

職業はフリーランスのライター&編集者。
人生の大きな転機はダンナを引き連れての
「世界一周デート」

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